臨死体験者は善人ばかりなのか? (2005.3.23)

 ガーン! 本サイトだが、トップページしか検索エンジンに登録されていないことを本日発見。ちょっと前まで他のページも登録されていたと思ったんだが。なんで消えちゃったんだろ。たまたま検索でやって来た人が新たにお客さんになってくれる可能性は、もうない。これじゃ、こんなのいくら書いても仕方ないですな。書くけど。

 臨死体験について調べ、地獄なんてものはないんだと知ってほっとした私だが、途端に自殺者だけは光のない世界に行くという説が出てきた。すると気になるのは、本当に自殺者だけなのかということだ。人間は誰でも嘘をついたり悪いことを考えたりする。しかし病気や事故で臨死体験をした人は地獄を見ていない。すると、それくらいの罪なら許されるということか。どうも臨死体験の本の著者達がインタビューした相手はみんな真面目な人っぽいのだ。だからみんな天国みたいな所に行っているとも考えられる。殺人や盗みをやった人で臨死体験をした人はいないのだろうか。刑務所から出所した人の臨死体験でもあればいいのだが、そういう事例は見つからない。

 一番いいのは、臨死体験は脳内現象であると確信できることだ。だがそうもいかない。ウィリアム・ジェームズの法則が頑として存在する。脳内現象派も現実体験派も、みんなウィリアム・ジェームズの呪縛から逃れられないのだ。おのれジェームズ! って別にウィリアム・ジェームズが悪いわけじゃないけど。

脳内現象説の根拠 現実体験説の根拠
  • 体験者によって内容が異なる。あの世が1箇所だとするとこれはおかしい。
  • 側頭葉を電気刺激しただけでも臨死体験のいろいろな要素が起こる。体外離脱、人生のパノラマ回顧(いわゆる走馬灯)、神や死んだ親戚との出会い、等。
  • 意識も五感も、脳の働きによって生じるものである。霊的な存在を仮定して、目や脳が機能停止した後も物が見えたり意識があったりするなどというのはバカバカしいことである。
 等。
  • 体験者達が語る内容はある程度共通している。幻覚だとするとこれはおかしい。
  • 本当に体外離脱したのでなければ知りえない事実を知っているという事例がいくつかある。
  • 体験者達は「あれは夢や幻覚だとは思えない。現実に体験したことだとしか考えられない」と言っている。
 等。

 私はオカルト現象を全部否定したいのかというと、そういうわけではない。死後生だけを否定すればいいのであって、超能力や宇宙人はどっちでもいいのだ。こういうものを肯定すれば、幽霊目撃談も心霊写真も臨死体験も、いとも簡単に説明できてしまうのだ。

 我々の理解を超えた能力、高度な文明を持った者達が見せた手品だと。私がタイムマシンで古代に行き、ちょっとしたマジックを見せれば私は神になれる。


 さあて、自分でアクセスした回数だけがむなしく増えていくという事態になるまで、あと少し。


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