寂れゆくサイトの管理人より (2005.4.3)

「やっぱGoogleでしょ」なんて書いたが、よく見たらヒットしたのは引っ越す前のサーバーだった。現在のサーバーにはたどり着けない。すると良くない評判ばかり聞くが、Yahoo!が一番慈愛に満ちているということか。

 っていうか検索エンジンとかは関係ないですな。そりゃあそうだ。私だって他人のエッセイなんて読む気もしない。あの世について調べることに飽きたら、またゲームを作る気が起こるかもしれない。で、得た知識を基に再びHSP講座をやる可能性だってなくはない。小説だって、また書く気になる可能性はゼロではないのだ。

 などと書いても何のことやら分からないかもしれない。一応経緯を書いておくと、私は8年くらい前から趣味で小説を書いている。これを飾っておくために自分のサイトを作ったのが2002年12月。その頃からゲーム作りに興味を持ち、サイトに掲載してきた。小説は1年以上前に飽きた。そして今、ゲーム作りにも飽きつつある。で、今は細々とエッセイを書いている。ゲームを作っていくうちにプログラミング講座をやりたいという気がむらむらと起こってきたのが2003年7月で、これは2004年8月に完了した。

 とっくの昔に更新停止したにも関わらず、いまだに一番アクセス数が多いコンテンツがHSP講座だ。といっても1日のアクセス数は1桁だが。最もアクセス数が少ないのがエッセイだ。やっぱ小説とかエッセイとかってねえ、誰も読まんですよ、うん。去年それまで使っていたプロバイダのサーバーから、無料のレンタルサーバーに引っ越した。その際エッセイのページだけアクセス解析を取り払っちゃったよ。毎日アクセス数0の日々が続くという現実を見せつけられるのはつらい。これを読んでくれている人がいるのかどうか、私は知らない。

 エッセイにも飽きて、他のコンテンツも再開する気にならなかったら、本サイトは放置することになるだろう。やがて年月が過ぎ、「あっ、このサイトまだ残ってたんだ」とか思って削除しちゃうんだろう。

 そんな訳で、これからサイトを作る人、サイトを持っていてアクセスアップを図りたい人に寂れゆくサイトの管理人より意見を言っときたい。余計なお世話だが。

 なんやかんや言ってもやっぱりコンテンツだ。本サイトの場合、ただ単にアクセス数を稼ぎたいだけならHSP講座を再開するのが一番いい。デザインもリニューアルしちゃって、他のコンテンツは「その他」の扱いにするのだ。あちこちのWebリングに登録し、相互リンクを申し込み、一発太郎とかで各種検索エンジンに登録しても、一時的にアクセス数が伸びるだけなのだ。コンテンツが優れていれば、いろいろなサイトで紹介してもらえる。すると人が集まってくる。アクセスアップするのはこちらから申し込んで張るリンクではなく、誰かが自発的に張ってくれるリンクなのだ。誰だって人気のあるサイトを見たいのだ。

 もちろん「アクセスアップを目的にするのはよくない。仲間を作ってコミュニケーションするのを目的にすべきだ」と言う人もいるだろう。だが人は皆そんなに気高いだろうか。やはりカウンターの数字に一喜一憂するのではないか。

 上のようなことを言う人は、たぶん慈愛に満ちている。世の中は大多数の凡人と、少数の非凡な人から成っているのだ。多くの人は、アクセス数を稼げない。だからそれを目的にすれば現実を見せられた時、地に膝をついてうなだれるしかない。よって、ネット上でお友達を作って交流するのが一番幸せだ。

 おお、おお、私はサリエリだ。非凡な才能に恵まれたネットワーク・モーツァルト達よ。徐々に自分のアイディア創造力が衰えていくのを、じっくりと味わうがいい。己のコンテンツに飽きていく苦しみを噛みしめるがいい。いわゆる「普通の人」達よ。私はあなた達が凡人であることを許そう。サービス残業して帰って野球見ながらビール飲んで「ぷはー、この一杯のために生きてるな」とか言うことを許そう。

 あなた方はまるで、パブロフの犬のようだ。条件反射で、よだれを垂らしている!
 (大槻ケンヂ 「パブロフの犬」より)

 コミュニケーションかコミニュケーションか、シミュレーションかシュミレーションかって、いっつも分からなくなるね。


[目次へ][前へ][次へ] inserted by FC2 system