全体の流れ(2/2) |
8.アイテムの処理 |
アイテムに関する処理です。
8-1.アイテムの出現 |
アイテムを出します。通常上から、ゲームによっては特定の敵を倒すとアイテムが出るものもあるでしょう。バリア、スピードアップ、パワーアップ等。
8-2.アイテムの移動 |
画面にアイテムが存在する場合、それを移動させます。
9.敵と自機弾の当たり判定 |
敵に自機の弾が当たっているかどうかを判定します。
9-1.敵の爆破処理 |
当たっていたら、敵を爆破させます。敵の位置に爆発の絵を描きます。より詳しく書くと、敵は当たるたびに徐々にダメージを受け、ダメージが一定量以上になったら爆発するのですが。まあ大まかな流れなんで。
爆発音を鳴らす、当たった自機の弾を消すといった処理も含まれます。弾がレーザーのように貫通するタイプだったら、消しません。
9-2.スコア計算 |
倒した敵の種類に応じた点数を加えます。スコアがハイスコアを上回ったら、ハイスコアを更新します。また、スコアとハイスコアを画面に書きます。通常は上の方です。ゲーム画面とは別に、右横にスコア等の表示部を設けているものもありますね。
9-3.ステージクリアしたら4.へ |
倒した敵がボスだった場合、ステージクリアとなります。昔のゲームのようなタイプだったら、ボスは出て来ず、一定数の敵を倒したらステージクリアとなるでしょう。
10.自機と敵、敵弾の当たり判定 |
自機に敵や敵の弾が当たっているかどうかを判定します。
10-1.自機の爆破処理 |
当たっていたら自機を爆発させます。自機の残り数を1機減らします。残り数は通常画面の上部に書きます。実際の数より1つ少なく書くのが一般的のようです。今動き回っている自機の他にあとこれだけ残ってるよ、という意味です。
10-2.ゲームオーバーなら2.へ |
自機の残りがなくなったらゲームオーバーです。GAME OVERと表示します。
11.自機とアイテムの当たり判定 |
自機とアイテムが当たっているか判定します。当たっていれば、アイテムを取ったことになります。
11-1.自機のパワーアップ |
当たっていたら、アイテムの効果を発揮します。自機の弾が増える、弾の種類が変わる、自機のスピードが上がる、等、アイテムの種類によって行う処理は様々です。
12. 5.に戻る |
HSPの場合、ここで画面の更新を行います。つまり、5.〜11.で行った画面の書き換えは、まだ反映されていないのです。今までは仮想の画面を書き換えていたとも言えます。ここで「今まで行った書き換えを、実際の画面に反映させよ」と命令することで初めて書き換わります。5.〜11.を行っている間(ミリ秒単位の短い時間ですが)、画面はどうなっているかというと、一つ前のループで更新した画面のままとなっています。ここで一気に書き換えるのです。どうしてこんな事をするかというと、描き直している途中が見えてしまうと、画面がチラチラして汚くなってしまうからです。
なお、処理の順序は別にこの通りでなくても構いません。自機の処理より敵の処理を先にやっても同じです。
ひとくちメモ: |
・メモリって、何? |
メモリはコンピュータの記憶装置です。記憶装置というとハードディスクを連想する人が多いかと思いますが、これは外部記憶装置と呼ばれます。今では内部ハードディスクが一般的になり、外部じゃなくなってしまいましたが。外部記憶装置というと、昔はフロッピーディスクのことでした。外部記憶装置はフロッピーディスクを挿す装置で、ディスクは外部記憶媒体(メディア)だろ! という人がいるかもしれませんが。もっと昔ではカセットテープです。これらからプログラムやデータを一旦メモリへ読み込んでおいて(ロードして)、実行させるのです。 |
・ドットって、何? |
パソコンの画面は、方眼紙のようなものだと思って下さい。その一つ一つのます目がドット(点)です。これに色をつけていくことによって、絵を描くのです。文字も、ドットに色づけすることによって書かれています。 ちなみに、画面の最小単位、ドットは、実際のディスプレイの最小単位とは違います。ハードウェア的な意味での最小単位は、画素です。これは、赤、緑、青、の3つの発光体が並んだ装置です。それぞれの明るさによって、様々な色を作り出します。絵の具を混ぜるようなものだと思って下さい。コンピュータの世界では、赤、緑、青、のそれぞれが明るいほど白に近い色になります。(お絵かきソフトを使ったことがある人は分かると思いますが。)実際の絵の具は、混ぜれば混ぜるほど黒くなっていきます。液晶テレビの場合は分かりませんが、モニターは奥から電子ビームが出ていて、左上の画素から順々に、指定された色に光らせていきます。テレビも同じ仕組みです。 全部光らせ終わって左上に戻ったタイミングに合わせて画面を更新すれば、完全にチラツキのない画像が得られます。 |