配列変数 |
1.配列変数 |
配列変数とは、複数の要素を持つ変数のことです。例えばaという変数が配列変数である場合、aの0番目、aの1番目、aの2番目……といったたくさんの要素を持ち、それぞれに別の値を代入することができます。
a(0) = 12 a(1) = 25 a(2) = 48
要するに、一つの用途の入れ物ではあるが、番号で識別し、入れる場所をたくさん用意しているという事です。例えば、敵や敵の弾は画面内に複数存在します。その座標も敵、あるいは弾の数だけ存在します。そういう場合に配列変数を使います。
プログラミングでは、1からではなく0から数えはじめることが多いです。
カッコの中の数字を添え字といいます。
プログラムには命令の他に宣言、定義も書きます。配列変数を使うには「この変数は配列変数である」と宣言する必要があります。
dim 変数名, 要素数
このように書きます。dim文は「この変数は配列変数である」という宣言と「この配列変数は整数型である」という宣言を兼ねています。
dim a, 10
このように書くとaは配列変数で、a(0)からa(9)までの10個の要素が使えるようになります。
dim a, 10 a(0) = 12 a(1) = 25 a(2) = 48 mes a(0) + a(1) + a(2)
要素数は、使う要素の数とぴったり同じにしてもいいですし、後で増やすかもしれないので、少し多めのキリのいい数字にしてもいいです。
なお、プログラムは適宜空行を入れると見やすくなります。
2.2次元配列 |
添え字が1つだけつくものを1次元配列といいます。2つつくものは2次元配列です。
a(0, 0) = 32 : a(0, 1) = 54 : a(0, 2) = 28 a(1, 0) = 96 : a(1, 1) = 73 : a(1, 2) = 10 a(2, 0) = 22 : a(2, 1) = 63 : a(2, 2) = 88 a(3, 0) = 65 : a(3, 1) = 34 : a(3, 2) = 70
要素が上のように2次元状にあります。添え字はカンマで区切って並べます。dim文は、
dim 変数名, 1番目の要素数, 2番目の要素数
のように書きます。上の場合は
dim a, 4, 3
です。
3次元以上も同様です。
dim 変数名, 1番目の要素数, 2番目の要素数, 3番目の要素数
3.他の型の配列変数 |
実数型の配列変数を宣言するにはddimを使います。
ddim 変数名, 要素数
ddim a, 10 a(0) = 12.3 a(1) = 25.12 a(2) = 48.8 mes a(0) + a(1) + a(2)
文字列型の配列変数を宣言するにはsdimを使います。
sdim 変数名, 最大文字数, 要素数
最大文字数は一つの要素に最大何文字まで入れるかを指定します(半角文字換算)。
sdim s, 64, 10 s(0) = "こんにちは" s(1) = "今日はいい天気ですね" s(2) = "明日もいい天気でしょう" mes s(0) mes s(1) mes s(2)
ddimもsdimも、2次元以上の配列についてはdimと同様です。
ddim 変数名, 1番目の要素数, 2番目の要素数 sdim 変数名, 最大文字数, 1番目の要素数, 2番目の要素数
補足 |
・aとa(0)は同じもの |
普通の変数と配列変数に、同じ名前を使わないでください。dim a, 10 a(0) = 1 a = 2 mes a(0)実行結果 2 HSPではaとa(0)は区別されません。 |