引数 |
HSPスクリプトエディタに以下のように打ち込んで(またはコピーしてHSPスクリプトエディタに貼りつけて)実行してみてください。
各行の頭にTABキーでタブを入れてください(TABキーを押してcolor 255, 0, 0と打ってEnterキーを押すと自動的に次行にタブが入ります)。
color 255, 0, 0 font "MS 明朝", 36 mes "こんにちは"
赤い大きめの文字で「こんにちは」と表示されます。
このようにタブで後ろに下げることを字下げ(インデント)といいます。なくても正常動作しますが、後述する理由でプログラムの見栄えがよくなります。
なお、見やすさのために半角スペースを入れていますが、次のように詰めて書いても構いません。
color 255,0,0 font "MS 明朝",36 mes "こんにちは"
ただし、"color"と"255"の間の半角スペースは絶対必要です。ないとエラーになります。
colorやfontの後ろにある数字や文字列を引数といいます。引数は","(カンマ)で区切って並べます。文字列とは文字の並びのことで、"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
命令語には引数があるものとないものがあります。引数があるものは、なんらかの値を与える必要がある命令です。
color命令は色を指定します。1番目の引数が赤成分、2番目が緑成分、3番目が青成分を表し、0から255までの値を指定します。光の三原色にならって赤、緑、青成分で色を表します。値が小さいほど暗く、大きいほど明るくなります。
例
color 255, 0, 0 | 赤 |
color 0, 255, 0 | 緑 |
color 0, 0, 255 | 青 |
color 255, 0, 255 | 紫 |
color 128, 128, 0 | 暗めの黄色 |
color 0, 0, 0 | 黒 |
color 255, 255, 255 | 白 |
font命令はフォントを指定します。第1引数はフォント名、第2引数はフォントの大きさです。
前述のmes "こんにちは"の"こんにちは"も引数です。mesは引数に指定した文字列や数値を書けという命令です。
colorは色、fontはフォント、mesはメッセージというふうに、命令語はその働きが連想しやすい名前になっているものが多いです。
color 128 + 64, 128 - 32, 32 * 5 font "MS 明朝", 36 mes 1000 / 10
引数にはこのように計算式を指定することができます(かなり強引な例ですが)。プログラムでは"×"(かける)は"*"(アスタリスク)、"÷"は"/"(スラッシュ)と書きます。